東洋医学診立てコラム : 東洋医学診立てコラム

東洋医学で健康な生活を

東洋医学では、体のバランスが一番大事と教えています。内臓から身体を整えることは、現在そして未来の自分にとって、非常に大事なことです。

「東洋医学から考える感染症予防」(2015年12月)

この12月、様々な感染症が流行とのニュースが流れています。
特に過去10年間と比較して上回っているRSウィルスをはじめ、新型ノロウィルス、インフルエンザ、リンゴ病、おたふくかぜに溶連菌感染症など、たくさん挙げられています。
とにかく手洗いの徹底などの予防に細心の注意を図ること が一番と、毎日報道されています。

ある報道番組で、ちょっと興味ある報道がありました。
ノロウィルスは発症していなからって、感染していないとはいえない。感染していても1/3の人は発症しない。そのため人から人への感染の盲点は、発症していない人から広まっていくことだ、というのです。
なるほど、では何故、感染しているのに発症してしまう人と、発症しない人に分かれるのか。
予防はとても大事ですが、仕事に学校に毎日外出している我々が、実際のところ感染を防げる力には限界があります。

たまたま最近仙道(不老不死を目的として体を元気にし続ける教え、とでも説明しておきます)のある本を読み返しました。
そこに、ガンに負けてしま う人と負けない人がいるということについて書かれていました。
ガン細胞はみな持っているが、問題なのはそのガン細胞に負けてしまうことだ。
だか ら、「精・気・神」を鍛えて、負けない体にしていきましょうと。

なるほど、仙道。詳しい説明は省いて、整体としてまずは、身体の土台となる「精」を手っ取り早く鍛える運動をお教えしましょう。

1.まず、両足を肩幅に開きます。両足先は、正面に向けます。
2.右手と左手をおへその前で重ね合わせます。おへそ→左手→右手の順に重ねます。その際、おへそと左手と右手の間は、手のひら一つ分くらい離しててください。
3.腰を左右に、時計の振り子のようにリズミカルに動かし続けます。目安は1分間に50回位。

        

これを数分間行ってください。おへそから腰回りが気持ちよく温かくなってくるはずです。3~5分も行えれば、それだけでも随分体の芯の力が出てきます。気が付いた時に、楽しくおこなってください。
東洋医学整体でいうところの、腎気、精が養われます。つまり、根本のパワーが養われますので、外邪に強くなります。

        

以上、予防に細心の注意をはらいながら、抵抗力も併せてつけていきましょう。その1つとしてご活用ください。

「仙道の理論に学んでしまった!」(2015年12月)

東洋医学の古典、『黄帝内経・素問』によれば、整体は、「導引按きょう」といいます。「導引」とは、今でいう気功、つまり自分で体を動かして歪んだ身体と身体のエネルギーの流れを元の正常な状態に戻す術のことです。また「按きょう」とは、整体のこと。つまり他人の歪んだ身体と身体のエネルギーの流れを元の正常な状態に戻す術のことです。

人を健康にする術は、導引按きょうの他にも、鍼灸、漢方などありますが、『黄帝内経・素問』には、特にストレス社会においては、導引按きょうが合っていると記されています。
現代の「ストレス社会に効く整体」を謳うぜんき整体では、日々この導引按きょうの実践をしているわけであります。

さて、『中国仙道の秘密』赤木厚史著 潮文社という少し前の本を読み返してみたら、その中に、整体でいう上述の「元の正常な状態に戻す術」について、興味深い文面をみつけましたので、簡単にご紹介させていただきます。

        

仙道では、人は三宝と呼ばれる最も大切な3つのエネルギー「精・気・神」を持っていて、そのエネルギーの変化により生き、生きることにより消耗し老いていく。
その関係の順序は、霊能→元気→精力→精液となる。
補足説明をすると、霊能は「意念」の力によって元気となり、元気は「陽気」の力によって精力となり、精力は体の芯の力となり、また子を宿すための精液に有形化する。

つまり、
霊能→(有情化)→意念→元気→(有感化)→陽気→精力→(有形化)→精液となる。
だから、仙人になるためには、この逆を辿ればよい。逆を辿れる修行をすれば良いのである。
仙道の修行のエネルギーの変化
  精液→精力←→陽気→元気←→意念→霊能

        

上記をもう少し解釈すると、
人は天地からもらった神気=天の気を吸って、地の気(食物)を食べることによって、元気を作る。そして作った元気を体にまわして活動します(精力→精液や運動消費)。この流れは消耗の流れです。仙道は仙人の修行の道ですから、この逆のエネルギーの流し方を知り実践すれば、不老不死になるという理屈が成り立つわけであります。

現実、不老不死には成り得ませんが、整体や気功体操を行うということは、健康な時の元の自分に戻す、という実践です。毎日の臨床の中で、実際に体に触れながら整体施術をしていますと、エネルギーの偏りや流れを実体的に感じるものです。そんな日々の中、仙道による気の説明には、腑に落ちるものがありました。

        

東洋医学では神というエネルギーは、脳のことといえます。この脳の力で意念し元気を作ることができます。ストレス社会での分かりやすい例は、疲れているときでも「よし、やるそ!」と意識で奮い立たせて元気を作り仕事をしていますね。極度に精力気力を消耗するわけです。
今回は、ストレス社会のための整体実践を、改めて見直すきっかけができました。

以上、何気なく本棚にあった仙道の本を手に取ったら、以外にも腑に落ちてしまったという整体師の徒然でした。

「秋は「肺」の季節。「白い食べ物」を取って養生しよう」(2015年9月)

お盆を過ぎたら、急に秋の空気がやって来ました。
つい先日までは、一晩中クーラーを付けていなければ眠れなかったのに、今は窓を開けて寝てしまうと、寒くて起きてしまいます。
夏の終わりから秋は、体調を壊しやすいですよね。夏の暑さに弱り切った身体は、この変化に上手く対応できません。今すぐにでも、胃腸(特に腸)を労わりたいものです。そろそろ冷たいものを避け、旬のものを食すことで胃腸の状態をリセットしましょう。
秋の旬の食べ物は、腸内環境を健康に戻してくれると言われています。また東洋医学では、秋は「肺」の時期です。秋の燥気によって、鼻や口、肌が乾燥し、肺にダメージを与えてしまいます。

肺の栄養は、白い食べ物。

今回のおススメは「梨」。梨の栄養は肺に潤いを与えてくれて、燥邪から守ってくれます。
今から肺・腸を労わり、健康な身体で冬を迎えたいものです。

東洋医学からみた夏バテ対策(2015年7月)

今年のように、エルニーニョ現象が発生している年は、冷夏になると言われていますね。この梅雨が明けたら、今年はどうなるのでしょうか。
今年の5月は真夏日が続き、5月に3日以上連続で真夏日になったのは、昭和38年ぶりとも言われていました。
これは体への影響もしっかりでていて、夏から秋にかけて良くみられる、ぎっくり腰症状を訴える方が例年よりも増えました。
また、首筋痛(寝違えのような)、肩甲骨周りのひどい痛みを訴える方も、昨年よりも多かったですね。

一日の温度差が7度を超えると、私たちは自律神経が失調します。5月、6月は、真夏日になっていましたが、夜から明け方にかけては肌寒かったです。体調を崩した方が多かったのではないでしょうか。

では、これから夏本番を迎える私たちは、より健康に過ごすためにはどうすればよいのでしょう。
猛暑であれば特に、冷夏であっても、冷たいものの取り過ぎには今から注意をしましょう。
先に挙げたとおり、今年は早くから真夏日だったため、冷たいものを早くから取り過ぎています。
つまり、内臓をたくさん冷やしたことによって、夏バテしやすい体になっているのです。

胃腸が活発に動くのは、リラックスの神経(副交感神経)が作用しています。
しかし、その胃腸がいつも氷水で冷やされていたら、活発に動けませんよね。
水分は必要ですが、冷たすぎる水は返って毒です。
熱い喉には気持ちがいいけれど、喉元を過ぎれば、胃腸が待っています。
氷水に手を突っ込めば、真夏だって手が悴みます。ましてや胃腸は、もっとデリケートです。
胃腸を弱らせれば、自律神経が失調し、だるく気鬱になってしまいます。

ただでさえ、私たちはストレス社会に生きています。
がんばる神経・緊張の神経(交感神経)をフル回転して生きています。それだけでも、リラックスの神経は動きが悪く、夏バテしやすくなっています。

ですから、猛暑、冷夏に関係なく、今から胃腸を健康にしてあげてください。
炎天下での夏バテ防止は、体を「冷」の方向へ持って行ってくれる麦茶はおススメです。
エアコンが効いている中でデスクワークがほとんどという方には、体内を「温」の方向へ持って行ってくれる玄米茶がおススメです。

みなさん、内臓を上手に労り、今年の夏を乗り切りましょう!

「窪田 正孝」はなぜ氷菓子を食べずにはいられないのか!?(2015年6月)

最近大ブレイク真っ最中の演技派若手俳優「窪田 正孝」、ご存知でしょうか?
「花子とアン」の朝市役でブレークし、昨年冬の「Nのために」の成瀬役、今年春の「アルジャーノンに花束を」の柳川役でその演技力を広く認知され始めた、演技の振り幅の大きい俳優さんです。


ただブレイクするに連れ、顔がやつれていっているのが気になる昨今。唇の色も昔はよかったのに、「アルジャーノン」の頃くらいから 黒さが目立っています。
くしゃっと笑う表情とそれを隠す手の動きがファンには好評ですが、最近は笑った時のシワを本人が以前より気にして隠している様にも見えます。

そこで今回は、大好きな窪田君を「東洋医学」 で「診立て」ていくとどうなるか?を考えてみることにしました。

「しゃべくり007」という情報番組で、氷菓子(おそらくガリガリ君)を一回に30本食べる、自宅冷蔵庫に40本常にストックしているという仰天私生活を披露し、
甘いものが大好きで2Lのパフェも軽く食べられるとカワイイどや顔を披露していましたが、身体に悪いこと間違いありません。
しかも大の肉好きで、肉さえあれば満足。と昔からインタビューで答えています。

ではなぜ窪田君は氷菓子を食べずにはいられないのか?
ちょうど冬の室内で暖房を炊くと、放っておけば、上だけ暖気になり、下は冷気のままなのと同じで、人体という一定のキャパの中で も、循環が悪くなると同様の現象が起こります。
すなわち、腰が冷えて、首肩頭は熱が溜まる。
腰痛、肩こり、首筋痛は、このアンバランスが原因ですし、窪田君にみられる喉の渇き、喉に冷たさを求める現象も、これが原因です。


院長がいつも胃下垂や猫背の患者さんに説明している「脾虚」の状態ですね。
また「脾虚」の人は甘いものを食べずにはいられません。少しの甘いものは胃の栄養になりますが、撮り過ぎるのは毒になります。

窪田君と言えば、あの猫背がまた良いと、ファンの間では言われていますが、彼が猫背なのも、慢性的に胃腸が弱って内臓が下垂している証拠です。
胃腸の働きが悪くなると、栄養分が正しく体内に回らなくなります。
胃腸の中で上手く回らずに滞ってしまうと、熱を持ちその熱は上へと上がってしまいます。ひどい人は吐き気をもよおします 。
毎年夏は「冷たいものを取り過ぎないで!」と警告をしていますが、今年は6月に入った今から、胃腸を労わる事が必要です。
上半身が火照った様に熱を持ち、氷菓子や冷たいものを喉に流し入れたくなったとしても、それは身体のバランスを欠いた為の「見せかけの熱」で、身体の芯は冷えていることを自覚し、自制することが大切です。

夏バテ予防として患者さんにいつもお願いしていることは、
1.食べ過ぎない。肉食ばかりに偏らない。
2.飲みすぎない。ビールやジュースを飲みすぎない。
毎日沢山冷やし続ければ、誰でも必ず夏バテを起こします。
3.クーラーに当たり過ぎない。
扇風機等の風に長時間当たり続けることもNGです。
窪田君に全部当てはまりますね。彼はお酒は飲めないですが、炭酸水が大好き。何杯でも飲めるそうです。氷菓子と同じ理由です。

また、花粉症もひどい窪田君。
春時期に撮影された「アルジャーノンに花束を」の撮影現場では花粉症に苦労したとインタビューで答えています。

花粉症の具体的な対策としては、
①飲酒を控える。 
②早寝をする。 
③ストレスを溜め込まない。
要は、解毒装置である“肝臓”を元気にしてあげることが大事です。また、胃腸が弱ると全身に良い気(エネルギー)を循環させられず、肝臓に打撃を与えてしまいます。

窪田君のインタビューや情報番組を目にした方はわかるかと思いますが、話がだらだらと、上手くまとめられないのが特徴です。
編集されているインタビュー動画を見ると、編集さんの苦労が見られます。彼だけインタビュー動画が長い時がありますが、きっと編集でも短くできなかったのだろうと。。
それがファンとしては、可愛かったりもするのですが、
東洋医学的に、話がだらだらと続いてしまうのは「脾」症状がある患者さんの特徴です。
カウンセリングで話が長くなってしまうのも大抵そういう患者さんです。
窪田君も決して頭が悪いのでは無く、胃腸の調子が悪いのでしょうね。素から離れて役に入るとその役への洞察力には感心します。

そして、誠実で、まじめで、ストイックで、ともすれば神経質なあの性格は、ストレスをまともに受け「肝」に負担が来やすいでしょうし、気力と根性で身体の不調をごまかし、限界を超えて最後にバタンと倒れてしまうリスクもあります。
急な大ブレイクで、インタビューすらも時間をもらえず記者が苦労している多忙な様子が記事にもなっていましたが、夏が終わった時期にガクンと来ないか、とても心配です。

「息の長い俳優でいたい」という目標を持つ窪田君、その為にも体調の自己管理が、今後欠かせないものとなっていくと思います。
願わくば、ぜんき整体院にご来院頂きたいですが、それが叶わなくても、窪田君に何かしら「ぜんき整体院」が常日頃発信する健康情報が届き、身体の中から元気にする意識を持って、今後益々活躍されますことを、心から、心から、祈っています。
以上、半分以上趣味入ってますが、ぜんき整体院、石井志乃の東洋医学コラムでした!

来月7月5日からは「デスノート」が始まります。
世界127か国で放送、配信予定です。
世界の窪田正孝が末永く健康でありますように。。。

「サザエさん症候群や5月病も?!女性800人の腸内環境を調べた」という記事を受けて(2015年5月)

ゴールデンウィークが明けましたが、いかがお過ごしでしょうか。最近、興味深い記事を見つけたのでご紹介いたします。

「サザエさん症候群や5月病も?!女性800人の腸内環境を調べた」という記事を受けて

東洋医学では、胃腸の働きのことを「脾」といいます。脾は、栄養の運化作用のことをいいます。
そして脾が弱ると、「憂」「慮」という状態になります。この記事で言う、正に「サザエさん症候群」です。
腸の場所=「肚(ハラ)」に力が入らなければ、身体を支えることができません。
肚は、ニクヅキに土。つまり、身体を地面に支えている所。
肚が弱ければ、身体をしっかり支えられないのです。慢性腰重や、ぎっくり腰になりやすくなります。

心と身体は表裏です。
弱い肚では、当然心もネガティブになります。心も身体もポジティブにいられるためには、「健康は肚作り」が大切になります。

ネガティブだなと自覚があったら、まずは飲み過ぎ食べ過ぎを止めましょう。

また東洋医学では、稲は腸の栄養です。
稲=米。
飲み過ぎ食べ過ぎで疲れたら、お粥やおにぎりだけにしてみると、案外体調は生き生きと回復するものです。ちなみに全機整体では、店頭で「黒炒り玄米茶」をおススメしています。

ポジティブ思考の要は、胃腸を元気にすることです。五月病のこの時期、胃腸にやさしい生活を送ってみてはいかがでしょうか。

※ぜんき整体院HPに掲載している2010年、2014年の五月病に関する東洋医学診立てコラム。
「ゴールデンウィーク中に知っておきたいからだのこと」(2014年5月)
「五月病はなぜ起こる?お勧めGWの過ごし方」(2010年5月)
季節の変化についてを解説しておりますので、興味のある方は読んでみてください。

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