東洋医学コラム「熱中症患者急増中に向けて」

昨日、千葉県富里市で今年も開催されたスイカロードレース(1万4千人参加)で、7人の方が熱中症で搬送されたというニュースがありました。そのうち一人の方は意識不明の重体に陥っているとの事。速やかな回復を願ってやみません。

さて、当時の気温は28度とのことでした。確かに暑い陽気ですが、「真夏日」と発表される手前の気温だったといいます。それでは何故今年は熱中症患者が多 数出てしまったのかというと、高い湿度に原因があったと報道されていました。確かに昨日の千葉は、平均湿度が62度でした。

人は暑いと汗をかいて、体表を濡らすことで体温を 下げていますね。人は地球の環境の中で生きています。取り巻く周りの変化に適宜順応しながら生理バランスを保っています。このロードレースを受けての反省 は、気温は注意していたが、湿度に対してはそれほど注意をしていなかったことでしょう。汗は体内の水です。体外にスムーズに排出されるから、正常に体温を 下げることができます。しかし、体外に湿気がいっぱいにあったら、体内の水分はうまく体外に出ていくことはできなくなります。よって体温が下がらない。体 内にこもる。走っていれば熱中症になってしまう。ということになります。

身体が健康なら、少々の気温の悪条件も乗り切れますが、胃腸をはじめとする内臓の弱り、寝不足等での体力の低下があれば、熱中症の リスクは当然高くなってしまいます。無理をし過ぎないという事前チェックが大変重要となります。

それでは梅雨に上手に汗をかくにはどうしたら良いでしょう。ズバリ、サウナです。長時間入らず気持ちよく汗がかけたら終了。自宅では、熱めのお湯で足湯が 良いです。目安は首筋にほんのり汗をかいてきたら終了。とにかく心臓に過度な負担がかからない程度で、体内の水分を強制的に体外へ排出することです。

では、水分の補給はどうしたらよいのか。
この時期から夏の終わりまでは、たとえ猛暑でも、キンキンに冷やした水分は取らないことです。30度を超える気温だからこそ氷らせた水分を取る方がいます が、ダメ!です。猛烈にあつい所にキンキン に冷えたものが入れば、壊れます(耐熱ガラス容器の注意事項にもありますね)。真夏だからこそ、体を冷やしてくれる成分の飲み物を常温以上でこまめに摂取 することをお勧めします。

随分前に、墨田区の風鈴職人さんが夏中は絶対に冷たい飲み物を取らないとテレビで語っていました。毎日ガラスを溶かす炉の前で仕事をしている室温は、50 度をこえています。真夏日のそれとは比べ物になりません。一回でも冷水を飲めばとたんに夏バテをするから、水分補給は暑い緑茶のみと語っていました。
我々も年々暑くなる猛暑対策として、この知恵を拝借しましょう!

夏は、麦茶、緑茶がお勧めです。

 

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