全集中水の呼吸。実はお医者さんも使っている⁉

≪魔法の言葉、全集中の呼吸≫

もはや「全集中水の呼吸」と聞いて、知らない人はいないんじゃないでしょうか。

そのくらい流行っている『鬼滅の刃』の主人公達が使っている呼吸法です。

 

その呼吸法、実はお医者さんが使っていたのです。

12月23日の『ひるおび』を付けたら、お医者さんがワクチン接種に来た子供たちに、「全集中水の呼吸をしててね」というと、子供たちは頷き、皆泣かずに注射を受けていたのでした。

 

凄い!魔法の言葉。

 

ここで上記を修正。

全集中水の呼吸を使っていたのは、お医者さんではなく子供たちでした(笑)。

 

この言葉、ホントに凄いです。

 

大人でも真面目に使えます。

 

ワクチン接種を受けている子供たちの映像をみると、誰も具体的に呼吸法を教わっていないのに、「うん」と頷きながら針先に目線を集中させて、同時に鼻から細く息を吐いているのです。

そう、一点を見つめ息を細く吐くと、全集中が出来てしまうのです。

 

息を吐くときは、副交感神経(リラックス神経)が働きます。

息を吸うときは、交感神経が(緊張神経)が働きます。

 

ですから、注射を受ける僅かな秒数でしたら、魔法の言葉ひとつで誰でも自然に全集中(リラックス&集中)の呼吸が出来てしまうのです。

 

私たちは普段は呼吸を無意識に使っていますが、意識的にも使うことが出来ます。

 

師走とコロナ拡大が相まって、非常に忙しない毎日が続いています。

呼吸が乱れたり、緊張が続くと、体内の免疫細胞が衰え免疫力が大幅に低下します。

こんなときこそ、全集中の呼吸を使って『鬼滅の刃』よろしく、鬼ではなくウィルスと戦える体を作りましょう。

 

≪呼吸法の伝授≫

ここで、

誰でもできる簡単な呼吸法を伝授します。

 

①まず、上半身を真っ直ぐゆったりできる態勢をつくります。

 ・椅子に座っていたら、背もたれから背中を離し、ちょっと浅く座り背筋を伸ばします。

 ・立てるようであれば、両足を肩幅ほどに広げて立ち、背筋を伸ばします。

 

②目の高さの前一点をぼんやり見つめる、もしくは軽く目を瞑ります。

 

③1:2=吸う:吐く の要領で呼吸をします。

 すなわち、3秒吸って6秒吐く。4秒吸って8秒吐く。(大体でよい)

 ※緊張してると上手く呼吸ができないので、始めにちょっと吐いてから行うと行いやすい。

 ※座禅の時の「数息観(すうそくかん)」はこんな感じ。

 

これを行うことで自律神経が整い腸内の免疫細胞が元気を取り戻します。

 

腸内には体内の免疫細胞の7割が集まっています。

万一体内に入ってしまったウィルスは、免疫細胞たちが戦ってくれます。

 

私たちも全集中の呼吸で自律神経と腸内を元気にさせて、厳しいこの時期を楽しく元気に乗り切りましょう!

 

愛媛生協病院の名誉院長有田孝司先生が書いた『「腸」は免疫の司令塔』という記事を見つけました。非常に分かり易く書かれています。

http://www.e-seikyo-hp.jp/medical/pediatrics/b2020.pdf

 

※数息観とは

座禅時に集中する目的として、取り入れる呼吸法のこと。

息を吐くときに「ひと~つ」「ふた~つ」と、十まで呼吸に合わせてゆっくり繰り返し唱ることで、入静状態にさせる呼吸法のこと。

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