人体のエネルギーの流れ方を知ろう(古典に学ぶその1)

みなさんいかがお過ごしでしょうか。

もはや状態化しているコロナ禍のワークスタイルによって、未だに長く不調を訴える方が多くいらっしゃいます。

 

なぜ私たちは肩が凝ったり、頭が痛くなったりするのでしょう。

なぜ手足の冷えがなかなか治らないのでしょう。

 

その答えを2回にわたって、東洋医学の古典の中に求めて解説していきますね。

 

 

今回は、人体のエネルギーの流れについて(前編)

整体を始めとする手技療法の古典は、『黄帝内経・素問(こうていだいけい・そもん)』といいますが、その中の「陰陽応象大論篇第五」に人体のエネルギー循環について書かれています。これを超意訳して、説明していきます。

 

(超意訳)

〇生きているということについて。

そもそも「生きている」ということは、生き物が宇宙・自然の中で、そのエネルギーを受けて生きているということです。

 

その宇宙・自然のエネルギーの両極のことを「陰」と「陽」といいます。

「生きている」ということは、言い換えればこの「陰」と「陽」という対極のエネルギー同士が、交互に循環し続けていること自体を指します。

 

これが宇宙・自然の道理であり、万物の変化(成長)の根源です。

例)電気の通電(電場)は、+と-の電力循環

磁場の発生は、S極とN極との磁力循環

=「生きている」ということは、陰気と陽気の循環の様

 

〇健康について

健康とはどういう状態なのか、考えてみましょう。

健康でいるということは、陰気と陽気の循環が滞りなく行われている状態のことです。

 

◎健康であるためのエネルギーの循環の姿は「円環」。

 

すなわち健康であるということは、エネルギーの流れの中に歪みなく、抵抗なく、きれいな円のようにエネルギーが循環している様子のことです。

 

そしてこの動きが止まったら、「無し」になる。生き物でいえば、死。

 

〇エネルギーの性質について

 

次にエネルギーの性質について考えてみましょう。

東洋医学では、エネルギーの性質について、「陰が極まって陽となり、陽が極まってまた陰となる」、といいます。

 

陰の気は「静」であるので動かず、そのため性質は寒となり、エネルギーが堆積します。

すなわち形あり、収斂(縮む、散布的に位置していたものが一か所に集まる)の働きをします。

自然のなかでは陰の集積したものが「地」です。

 

陽の気は「動」であるので止まらず、性質は熱となり、エネルギーが変化しています。

すなわち形なく、発散の働きをします。

自然の中では陽の集積したものが「天」です。

 

「陰が極まって陽となり、陽が極まってまた陰となる。」

これは宇宙・自然の道理なので、地球も夜が極まれば朝になり日が昇り、昼が極まればやがて夜になるということです。

 

当然人や生き物もそれに同調し、朝になれば目を覚ましエネルギーが躍動し行動する。そして夕方になれば活動も穏やかになり、日が沈むに合わせて眠るようになるのです。

 

要するに、自然に逆らわず陰陽ニ気のエネルギーを良好に循環させていられれば、健康で生きられるということなのです。

 

体調が優れない日々が続く人は、時計の時刻とは関係なく、週末の3日間は日が沈んだらなるべく早く寝て、日が昇ると同時に起きるようにしてみてはいかがでしょうか。

体の中の陰と陽の気が、良好にめぐるようになって元気になってくるはずです。

 

次回は、体調を壊した時のエネルギーの循環についてお話いたします。

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