2023/02/28
先日「からだは柔らかい方がいいんですよね?」
と質問されました。その方は、
「そうですよ!もちろん。」
という返答が欲しかったようですが、私の返事は、「何で柔らかい方がいいんですか?」でした。
《質問》
みなさんだったら、どう応えますか?
それ以降の、私の回答の前に。
※※※※※Thinking Time ※※※※※
健康に関していつもこんな風に考えている方、多いのではないでしょうか?
それでは、他の質問。
①筋肉はついていた方がいいんですよね?
②糖質は摂らない方がいいんですよね?
③16時間ダイエットはいいんですよね?
どれも似たような質問です。
応えようがないんです。
それは、それをしようと思う具体的な目的が分からないから。
例えば、からだは柔らかい方がいいについて、
そもそも、この「からだの柔らかい」は、どこ(何)を指しているのか曖昧です。
上記のとおり、目的についても分かりません。
・新体操の競技で勝ちたいからなのか?
・格闘技を上達するためなのか?
・日常業務が座りっ放しでからだを伸ばしたいなと考えているからなのか?
・からだが硬い自覚があるので、いつもぼんやり考えているから?
その方の置かれている状況、環境によって回答は違ってきますよね。
持って生まれた個体差を他人と比べて一喜一憂しても意味がありません。
生まれつき関節が柔らかい人、筋肉の質が柔らかい人、思考が柔らかい人、様々です。どれも良い悪いはありません。
糖質摂取にしても、16時間ダイエットにしても、具体的な不調を改善したい場合に限り必要でしょう。その具体的な不調を改善する方法としての正しさがなければ、行うと返って害となってしまいます。
因みに糖質ダイエットを真面目にやり過ぎて、救急搬送をされた方を知っています。その方、お医者さんから「死にたいの?」と言われたそうです。
三大栄養素のどれか1つでも欠ければ、ひとは死にます。
東洋医学(中国医学)は、全て相対です。
生きていること自体、相対です。
絶対は有りえません(絶対=死)。
《回答》
だから、冒頭の質問への回答は、
人それぞれ、生き方、目的によって、回答は違う。
です。
質問された方にとっては、いたずらに筋を伸ばすストレッチで負担をかけることはする必要がない、というのが私の回答です。
その方は、運動競技をするわけでなく、デスクワーク主体の生活なので、個体差であるスジの硬さは改善しなくてはならないことではないからです。
個体差としてのスジの硬さは、不健康とは言えないからです。
ただ、ずっと座りっ放しなので、気血を循環させる目的でからだを適度に動かしたり伸ばしたりすることは、健康にとって必要です。
2月14日のコラムでは、春は酸っぱいものが栄養ですと伝えました。
お酢を飲むとからだが柔らかくなる。
これに対し、迷信だ、嘘だという方が多いですが、的外れな回答です。
酸っぱいものは、肝、スジの栄養です。
つまり、からだが硬い人が柔軟体操が得意になるということではなく、肝やスジの栄養ですよ、ということをいっています。
生きているということは、相対。
健康に関しても相対。
「何となく」の情報に惑わされず、自分に必要なものは何か、ということを常に考えて健康実践をしていきましょう!
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