東洋医学診立てコラム : ‘08年度
東洋医学で健康な生活を
東洋医学では、体のバランスが一番大事と教えています。内臓から身体を整えることは、現在そして未来の自分にとって、非常に大事なことです。
心理 -東洋医学の目から見て-
広辞苑では、心理は「心の働き、意識の状態または現象」とあります。また、「行動によって据えられる心的過程を指す」ともあります。
我々は、とかく「心理」を考えるときに、身体抜きに考えがちです。でも実は身体の状態が非常に関係しているのです。
東洋医学では、心理は内臓の状態と常に関連していると考えます。五臓、つまり5つの臓器の健康度合いのサインとして、心理をみることもできます。
肝=怒、心=喜、脾(胃)=思(憂)、肺=悲、腎=恐(驚)
このことを「七情内傷」ともいい、「七つの感情が過ぎると、内臓を傷つけますよ」と、注意を促しています。
実際に整体業を営んでいますと、患者さんの中には心療内科等で「鬱」や「自律神経失調症」と診断される方もいらっしゃいます。そのような方には、上記の考え方を考慮し整体をおこなって行くことで、随分元気になられる方が多数いらっしゃいます。
つまり、心理をセルフコントロールするためには、諸々の内臓からアプローチが可能ということです。
ちなみに、それそれの臓器の栄養になるものは、
肝=酸っぱいもの、心=苦いもの、脾(胃)=甘いもの、肺=辛いもの、腎=塩辛いもの
です。但し、どれも取り過ぎは禁物です。“過ぎたるは及ばざるがごとし。”何事もバランスよく行い、常に健康な心理であることを心がけましょう。
「頭痛」頭は悪くない!
頭痛は頭だけの問題と思っていませんか?
CM等で「痛みを元からブロック!」と頭の絵が出てきますが、本当に元は頭の中なのでしょうか?心身のバランスを重視する東洋医学からみると、本当の原因は頭にない場合がほとんどです。
一口に頭痛といっても様々な原因が考えられます。例えば、弱っている内臓の違いによって、頭痛の出る場所が異なります。側頭部は胃、後頭部は腎など。
まず、コメカミが痛い時は、胃に優しい生活を送ってみて下さい。
胃は休めることが一番。つい疲れていると食べて栄養補給と考えがちですが、胃にものを入れず休めてあげることも大事な養生です。胃をキリキリさせてそうなお仕事がある場合は上手に休憩を取りましょう。
つぎに、後頭部が痛い時は、腎に優しい生活を送ってみて下さい。
東洋医学で言う「腎」とは腎臓、膀胱、生殖器などの機能を総称したものを言います。腰を良く温めたり、12時前に寝るよう心がけましょう。またお風呂にゆったりつかる、ストレッチするなどで、上手に腰から背中にかけての緊張をとってあげてください。
避けたいのは頭や首ばかりを強く刺激すること。気血が頭だけでぐるぐると血が回ってしまい、余計辛くなる場合もあります。
乾燥を体の中から補おう
日に日に乾燥がきつくなり、室内には加湿器が欠かせない時期になってきました。
東洋医学では、この時期、肺や大腸に最も負担のかかる時期と捉えています。
ですから、乾燥に負けないためには、ここを健康にすることが重要です。
体の外から保湿する情報は沢山ありますので、ここでは、体の中から乾燥に負けないための「東洋医学豆知識」をお伝えいたします。
食べ物で肺や大腸を補う身近なものは、米やネギです。主に白い食べ物は良いものとされています。
夕飯はネギをたくさん入れた湯豆腐で、温かいご飯を食べるというのはいかがでしょう。
また、辛いものも良い作用を及ぼします。キムチ鍋も良いですね。上手に取り入れてください。
但し食べすぎは禁物!程よくバランスの良い食生活を送ることは健康の基本です。
胃も一緒に労わってあげると、肌艶も良くなり、一層肺や大腸も元気になります。


